広島県の冠遺跡で4万2300年前の石器群の出土が確認されました。人類の日本到達時期に一石を投じたようです。縄文以前の古代史では、旧石器時代の石器のねつ造時間があり、この20年以上に渡り、この時代については、学会も腫れ物に触るようにして、避けてきました。とくに、日本で最も古い石器は、3万8000年前以降の後期旧石器時代のもので、この頃に人類が日本列島に来たと、かたくなに主張されてきました。ねつ造さわぎだけでなく、日本の歴史学会などは、とにかく日本を送れた国、書かれたことも嘘という、いわば自虐史観的名思考が染みついていました。
しかし、日本書紀に書かれたことが実は本当だったという事例が次々と明らかになり、また考古学的な発掘研究の努力のおかげで、公平で科学的な研究が日の目を見るようになったようです。今回の発見でも、まだ否定しようという空気が学会にはあるようですが、もういい加減で、感情的な、先入観的な態度はやめてほしいものです。自国をここまで卑下する国は、世界でも珍しいのですから。
これから、もっと古いものも発見されてくることでしょう。期待しています。
令和7年5月25日(日)