虐待を受けた疑いある子どもの一時保護における司法審査が、6月から始まります。これまでは、児童相談所の判断で、子供の一時保護ができましたが、より透明性を確保することを目的として、裁判所が必要性を判断する司法審査が行われるのです。
児童相談所の事務量増加とか、これまでに問題があったのかどうかなど、児童相談所側の問題もあるのですが、ここでは、逆の視点です。
それは、最近、何でも司法に判断を仰ぐという風潮が行き過ぎていないのだろうかという疑問です。そもそも裁判所の裁判官などが、あらゆる専門性のある事柄について、常に正しい判断を下せるとはとても思えないのです。いくら優秀でも人は神ではないのです。これまでも問題があったからこそ、普通の国民が参加する制度も出来たはずです。調査官という心理などの専門職がいるとは言え、裁判所も人出不足なのではと思うのです。
なんでも、裁判所にお墨付きを出させるという考えかたは、どこか根本が誤っているように思えてなりません。といって、ではどうすればと言われると、それも難しいのも事実ですが。
令和7年5月30日(金)